オッカムの剃刀(カミソリ)
「オッカムの剃刀」とは、14世紀英国の神学者ウィリアム・オブ・オッカム(William of Ockham)が提唱した理論である。「剃刀」とは、不要なものを削ぎ落とすことを喩えたもので、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くのことを仮定するべきでない」とする指針である。
このような意味から、オッカムの剃刀とは、思考節約の原理(法則)、思考経済の法則、さらには、ケチの原理とさえ呼ばれることもある。
単純明快に物事を説明したり、さまざまな物事をシンプルに捉えることはもちろん大事ではあるが、逆もまた真なりである。つまり、物事の正否や真偽を判定するようなセオリーではないということである。単純明快であるためには、必ずその裏付けとなるデータを揃えておかなければならないということである。